先日、自民党荒川区議会議員団として舞鶴市を訪れ、
舞鶴引揚記念館での語り部継承講義を受講後、
海上自衛隊 舞鶴地方総監部・護衛艦「あさぎり」視察、
そして締めくくりとして鴨田秋津 舞鶴市長へ表敬訪問を行いました。
私自身、舞鶴出身であり、また父が舞鶴地方隊先任伍長、2010.12.22 - 2013.6.27 海上自衛隊3代目先任伍長(Wikipediaから引っ張りました笑)として勤務していたこともあり、今回の訪問は非常に感慨深いものとなりました。
■ 舞鶴市長 表敬訪問
表敬訪問では、まず菅谷幹事長より荒川区についてご挨拶されました。
続いて、鴨田秋津市長からは、私自身が舞鶴市でHPVワクチンの普及啓発に協力していることへの感謝のお言葉とともに、舞鶴市の最新ニュースをご紹介いただきました。
特に、令和7年度「第79回全国茶品評会(かぶせ茶の部)」において、舞鶴市が産地賞第1位を受賞されたという嬉しい報告があり、地域全体で取り組んできた成果が全国で評価されたことに、改めて舞鶴の底力を感じました。
また、現在整備が進められている新図書館についても、
荒川区の「ゆいの森あらかわ」を参考にしているとのお話がありました。
以前、鴨田市長が荒川区を視察された際の学びが、舞鶴市の新たな公共施設づくりに生かされていると伺い、大変嬉しく感じるとともに、自治体間の学び合いの大切さを実感しました。
さらに、斎藤議長からは、
「図書館が完成した際には、ぜひ再び舞鶴を訪問し、視察させていただきたい」
との前向きな言葉もあり、今後さらに両自治体の連携が深まっていくことを期待しています。
■ 海上自衛隊 舞鶴地方総監部 視察
舞鶴地方総監部では、
舞鶴地方総監 西脇 匡史 海将
幕僚長 藤原 直哉 海将補
管理部長 細田 直人 一等海佐
の皆様に直接対応いただき意見交換をしました。
また、舞鶴は歴史的にも海軍と深いゆかりがあります。
東郷平八郎元帥は、1901年の舞鶴鎮守府開庁時、初代司令長官としてこの地に赴任し、2年間を過ごされました。
現在も総監部内には当時の住居である 「東郷邸」 が保存され、日本遺産の構成文化財に位置づけられています。
併設する海軍記念館では、バルチック艦隊との戦いで知られる日露戦争の関連資料など、東郷元帥にまつわる展示を見学することもできます。
視察当日も東郷元帥の話題となり、舞鶴が歩んできた歴史の上に、現在の海上自衛隊の任務が重なっていることを深く実感しました。
■ 護衛艦「あさぎり」乗艦視察
続いて、護衛艦 「あさぎり」 に乗艦し、
羽田野 由佳 艦長より艦内設備、任務内容、日々の運用体制について詳細なご説明をいただきました。
実際に艦内を歩き、現場の空気を肌で感じながらお話を伺う中で、
日本の海を守るという使命の重さ隊員一人ひとりの誇りと緊張感
を強く感じました。
■ 舞鶴が担う「日本海の防衛拠点」としての役割
近年、日本周辺の安全保障環境は一層厳しさを増しています。
中国をはじめ、周辺国の海洋進出が続く中で、
日本海側の要衝である舞鶴は、我が国防衛の最前線です。
その最前線を守る海上自衛隊の存在は、
日本全体の安全保障を支える大きな柱であり、
舞鶴の戦略的重要性と、隊員の皆様が日々任務に向き合う覚悟を
改めて深く理解することができました。
■ 引揚記念館における「平和教育の要」としての役割
舞鶴引揚記念館は、戦後の引揚の歴史とシベリア抑留の実態を後世へ伝える国内唯一の拠点です。収蔵資料や証言映像を通じて、戦争の爪痕と平和の尊さを学ぶことができます。
特に、語り部の高齢化が進む中で、舞鶴市が取り組む証言のデジタル保存や次世代語り部育成は、平和教育の基盤を将来にわたって支える非常に重要な取り組みです。
今回の講義を通じて、記憶をいかに残し、どう次の世代へ伝えていくか。その課題と可能性を改めて認識しました。
■ 舞鶴市と荒川区の「自治体連携」に向けた可能性
今回の視察を通じて、舞鶴市と荒川区には互いに学び合える分野が多く存在することを、改めて実感しました。
舞鶴引揚記念館で伺った語り継ぎや証言のデジタル化の取り組みは、
本土初空襲の記録を持つ荒川区にとっても、平和教育や資料保存の観点から大きな示唆を与えるものです。
また、舞鶴市で整備が進む新図書館が「ゆいの森あらかわ」を参考にしているというお話は、
文化施設づくりにおける市区間交流として非常に意義深く、今後の連携の広がりを感じさせるものでした。
今回の視察では、議長・幹事長をはじめ、
「舞鶴市と荒川区の自治体連携をさらに深めたい」という思いを共有できたことも大きな収穫です。
故郷・舞鶴と、地元の荒川区。
この二つをつなぐ橋渡し役として、互いの知見を交換し、両地域の発展に寄与できるよう、
今後も連携の可能性を広げてまいります。
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